こんにちは。
玉穂木材工業株式会社 菅沼(良)です。
前回ここでお伝しました解体工事の現場で、地鎮祭を執り行いました。築100年といわれるお家を解体しての新築工事となります。今回はその新築工事の第一歩として行われた、地鎮祭の様子をお届けします。
地鎮祭とは
地鎮祭の目的は、一般的には工事の安全と成功を祈願するものとされていますが、他にも家を建てる土地の神様に、その土地を利用する許可を得るためのものだということも含まれます。
日本では古来より、あらゆるものに神がやどるという信仰があったので、自然のものを使用する場合も神様の許可を得るという文化が継承されてきて、今日に至っているのではないかと思われます。
地鎮祭はよく神式で行われますが、仏式でも行われます。今回は、神式で行われました。今回のような個人の住宅の地鎮祭では、その進行は神主さんが行ってくれます。
地鎮祭当日は、天候にも恵まれ無事執り行うことができました。
地鎮祭ではどのようなことが行われる?
地鎮祭では、下記のことが行われます。
1.開式の辞:神主さんが祭典を始める旨を告げます。
2.修祓(しゅばつ):参列者、お供え物を祓い清める儀式。
3.降神の儀(こうしんのぎ):祭壇に建てた神籬(ひもろぎ)に、神様をお招きする儀式。
4.献饌(けんせん):神様にお供え物を奉納する儀式。お酒と水の入った器の蓋を開けます。
5.祝詞奏上(のりとそうじょう):神主さんが工事の安全を祈る旨の祝詞を奏上します。
6.四方祓(しほうはらい):土地の四隅を祓い清めます。
7.地鎮の儀(じちんのぎ):「とこしずめのぎ」ともよび、文字通り地の神を鎮めることで、施主様及び施工者が初めてその土地に手をつける意味があります。敷地の安定と工事の安全を祈願します。地鎮の儀には、・刈初の儀(かりそめのぎ)・穿初の儀(うがちぞめのぎ)があります。
・刈初の儀は、これから土地をさわりますということで、施主様に鎌で草を刈ってもらいます。この時に施主様には、左手で草を握ってもらい、右手で鎌を持ち、3回刈り取る動作をしていただきます。その際に「えいえいえい」と3回声をかけてもらい、3回目で左手に持った草を持ち上げて刈り上げたことにします。
・穿初の儀は、鍬入れ(くわいれ)と鋤入れ(すきいれ)があり、鍬入れは施工者の私が行い、鋤入れは施主様が行います。どちらも刈初の儀と同じように、「えいえいえい」と3回声をかけ、土を掘る動作を3回行います。
8.玉串奉奠(たまぐしほうてん):玉串(榊(さかき)という木に紙垂(しで)を結び付けたもの)を神様に捧げる儀式です。こちらも工事の安全を祈願して行うものです。
9.撤饌(てっせん):献饌で開けたお酒と水の器に蓋をして、神様へのお供え物を下げます。
10.昇神の儀(しょうしんのぎ):神籬に降りていた神様を、もとの御座所へ送る儀式。
11.神酒拝戴(しんしゅはいたい):安全を祈願して、神主さんの音頭で献杯をします。
この様な形で地鎮祭は執り行われます。施主様にとっては、人生で一度経験するかどうかという行事です。また、新築工事を行うに当たり、施主様が直接関われる瞬間でもあります。施主様にとっては、そんな大切な日です。
ところが地鎮祭につきましては、ほとんどの施主様が初めての経験で、どのようにして良いのか分からないかと思われます。また、上記のような専門用語が飛び交う中での式になるので、不安もたくさんあるかと思います。
しかしご安心下さい。地鎮祭で用意するものや、やらなければならないことは、弊社スタッフや神主さんが教えてくれます。新築工事への第一歩を踏み出し、新たな木造住宅の幕開けとなるこの日を、施主様には思い出として心に刻んでいただき、弊社は施主様の夢の実現のために施主様の期待を超える仕事に邁進していきます。
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