こんにちは。
玉穂木材工業株式会社 菅沼(良)です。
現在御殿場市内で新築工事をしているお家では、断熱材に吹き付け硬質ウレタンフォームを使用しています。
建物を建てる時には必ず断熱材を使用しますが、家の中で断熱材が使用される箇所は主に、床下・壁・天井となります。
断熱材の種類
一言に断熱材と言っても色々な種類があり、断熱材は大きく分けて3つに分類されます。
①繊維系
繊維系断熱材は、さらに「無機質系」と「木質繊維系」とに分けられます。
「無機質系」は、グラスウールやロックウールなど鉱物を原料とした断熱材でです。グラスウールはガラスを高温で溶かし繊維状にしたもので、繊維と繊維の間に空気層を作る事により断熱効果を発揮します。グラスウールは安価で施工性にも優れているので、多くの木造住宅で使用されています。
「木質繊維系」は、古紙を再利用したセルロースファイバーが代表として挙げられます。
②天然素材系
羊毛や炭化コルクなど、無添加で自然素材を利用している断熱材です。環境や人体への影響が少ない反面、その断熱効果の割に価格が高いというのが欠点です。
③発泡プラスチック系
発泡プラスチック系は、プラスチックを発砲させ細かい気泡を作り、空気を閉じ込めた断熱材です。優れた断熱性を持ち、湿気にも強く近年注目を集めています。
吹き付け硬質ウレタンフォーム
今回のお家で使用されいる断熱材は、発泡プラスチック系の「吹き付け硬質ウレタンフォーム」になります。吹き付け硬質ウレタンフォームは、ポリオール(A液)とイソシアネート(B液)という2液を混合させることで発生する炭酸ガスを、発泡剤として施工箇所に噴射していきます。そのため高い気密性を保ちながら、充填したい箇所に隙間なく施工することができます。
しかし、この硬質ウレタンフォームを吹き付ける人は大変です。この硬質ウレタンフォームを吹き付ける際には、その気泡が飛び散ります。そのため施工箇所だけでなく自分自身にも気泡が飛び散ってくるので、全身に硬質ウレタンフォームを浴びてしまいます。施工者はご覧の通り、重装備をして作業を行います。
また上記写真の赤枠は、「硬質ウレタンフォーム吹き付け風景1」が吹き付けた瞬間、「2」が吹き付けた後になります。見比べていただくと硬質ウレタンフォームがもこもこ膨れ上がっているのが分かるでしょうか?写真ではちょっと分かりずらいですが、硬質ウレタンフォームは霧状の断熱材を吹き付けると、吹き付けた瞬間からどんどんもこもこと膨れ上がってきます。これは生で見ていると、とても面白いです。その風景は動画にも収めていますので、準備が出来次第またここに掲載したいと思っています。楽しみにしていて下さい。
吹き付け断熱のメリット
吹き付け断熱は、断熱性もさる事ながら気密性にも優れています。吹き付け断熱は断熱材を霧上に吹き付けることができ、吹き付けた瞬間から断熱材が発泡して膨れ上がるので、狭い細かい場所にも確実に断熱材が行き届き、気密性を確保することができます。また吹き付け断熱材は、優れた自己接着力があるため硬化後も簡単にはずれたりしないので、地震などの揺れで断熱材が動き隙間ができてしまうなんてこともありません。
吹き付け断熱のデメリット
吹き付け断熱にもデメリットはあります。それは、他の繊維性の断熱材に比べると、費用が高めになることです。
以上、今回は吹き付け硬質ウレタンフォームの話をさせていただきました。
次回は、吹き付け硬質ウレタンフォームの施工風景をもっと細かく掲載したいと思っています。
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