「インスタ映え」や「忖度」と並んで、昨年の流行語大賞に選ばれた言葉に、「睡眠負債」があります。
アメリカのスタンフォード大学での研究成果をまとめた「最高の睡眠」がベストセラーになったり、NHKが番組で特集したことで流行語になりました。
睡眠不足は蓄積されるということから、「負債」と名づけられました。寝不足が重なると脳が徹夜したあとと同じ状態になり、肥満、糖尿病、認知症、癌などのリスクが高まると指摘されています。
睡眠の役割
睡眠は、次のような役割を担っています。
①脳と身体に休息を与える。
②眠っている間に記憶を整理して、定着させる。
③ホルモンバランスを整える。
④免疫力を上げて、病気を予防する。
⑤脳の老廃物を除去する。
睡眠負債が重なると、脳の働きが落ち、集中力が欠けるようになり、仕事中に居眠りしたり、ミスが増えたり、生産性が落ちたりします。そこで企業の中には、昼寝タイムや昼寝コーナーを設けるところも増えてきました。
必要な睡眠時間
睡眠は8時間という常識があったように思うのですが、近年は日本人の睡眠時間が以前よりも減ってきて、6時間という人が4割もいます。しかし一日に7時間30分の睡眠が理想と専門家は指摘しています。