こんにちは。
玉穂木材工業株式会社 菅沼(良)です。
近所の方から、「床がブカブカする」という相談を受けて、早速現地を確認させていただきました。
現地を見てみると、床が少し下がっています。恐る恐る床下を覗いてみると、案の定、床下の木材が腐っていました。原因は雨水の進入です。永い期間に渡り雨水が床下に進入し、土台・柱・束・根太等を腐らせてしまいました。
これでは床下が、ひとたまりもありません。放っておくと、床が抜けてしまいます。もうこうなってしまったら、腐ってしまった箇所は、新品の木材に交換して補強をしなければなりません。また束は、鋼製束に変更して、コンクリート平板を敷きました。
木材の弱点が出てしまった現場ですが、現在の施工はもっと精巧になっており、この様なことはまず起こりません。
木材は水に濡れずに乾燥の状態を保ってあげれば、余裕で100年以上はもちます。強度においても、他の工業製品は生産時が一番強度があり、そこからどんどん劣化していくのに対し、木材は生産時から100年くらいかけてゆっくり強度が増していきます。木材は乾燥状態にしておけば、とても長期に渡り強度を保ち、安心して使える部材なのです。木材は乾燥が大切なのです。
弊社では、エアサイクル住宅を30年以上に渡り施工しています。エアサイクル住宅は、床下や壁の中を空気が通りますので、木材にとっては非常に良い環境になっています。以前、弊社ホームページのTOPICS(https://www.tamaho.co.jp/cat-001/2205.html)でも、湿気対策実証の記事を紹介させていただきました。
家を建てる時は、しっかりとした湿気対策と、しっかりとした施工をすることが大切です。弊社ではエアサイクル住宅を、130棟以上施工している実績があります。